ISW12HTにカスタムROMを焼く【2019年版】
- 2019.05.06
- 雑記

初めて買った?というか、新規契約の際にタダで貰った、HTCのISW12HT(EVO 3D)です。
初号機は落としまくってボロボロに…そして、タッチパネルの動作が怪しくなったので、美品の中古で弐号機を導入して、ずいぶんと長い間Android 4.0.3にお世話になってきました。
さすがにここまで古くなると、アプリの対応も悪くなってきて、サポート外のアプリもチラホラと出てきましたし、なんと言っても最近導入した「EDCB Material WebUI」の動画再生(HLS)が重い重い…
そこで、カスタムROMの「CyanogenMod」を導入してみることにしました。
いろいろとググってみましたが、いかんせん情報が古くてリンクが切れていたり、ファイルがダウンロードできなかったりと、放置されたページが多いので2019年版としてまとめてみました。
準備
- root化とS-OFF
- Android Studio 3.4 の導入
- recovery イメージの導入
- ROMのダウンロード
- fastbootドライバの導入
root化とS-OFF
root化については、ココとかココに書いてあるので、事前に実施しておきましょう。
ワイヤートリックは穴を間違えると、実機を破壊してしまうそうなので慎重に…
動画もあるのでよく確認すること!
Android Studio 3.4 の導入
「adb」と「fastboot」コマンドを利用するために導入します。
https://developer.android.com/studio/install?hl=ja
公式ドキュメントに従ってダウンロードとインストールを行います。
「JAVA_HOME」を登録するのを忘れないように!
ついでに、 「adb」と「fastboot」 へのパスも追加しておくと便利です。
環境変数Pathを編集して、以下の行を追加しておきます。
※ユーザー名は書き換えてください。
1 |
C:\Users\hoge\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools |
Windows で環境変数 PATH をいじる方法のまとめ
https://qiita.com/sta/items/6d29da0dc7069ffaae60
当たり前ですが、アプリの開発もできるので、これを機に挑戦してみてはいかがでしょうか?
ここでちょっと宣伝です、私が作った音楽再生プレーヤーアプリです!
recovery イメージの導入
カスタムROMが流通していたこの時代は、CWM(ClockworkMod Recovery)を使うのがトレンドでしたが、今はTWRPを使うのが主流のようです。
この情報にたどり着くまで、いろんなカスタムROMを探し、やっとこさダウンロードできても、CWMでのROM焼きに失敗する…の繰り返しで、半年ほど放置して諦めかけていたところでした(笑)
TWRPの公式サイトからファイルをダウンロードします。
https://twrp.me/devices/htcevo3dcdma.html
私は「twrp-3.3.0-0-shooter.img」をダウンロードしました。
ROMのダウンロード
こちらのサイト様から、カスタムROMをダウンロードします。
頑張れ!ポイド
https://plaza.rakuten.co.jp/solarisintel/diary/?ctgy=4
ココからダウンロードできます。
感謝!感謝!です(*´∀`)
実機をUSBで接続して、SDカードにダウンロードしたファイルをコピーしておきます。
fastbootドライバの導入
ココから「HTC Driver.zip」をダウンロードして「C:\temp」などに解凍しておきます。
TWRPの導入
先程ダウンロードしたファイルの名前を「recovery.img」に変更して「C:\temp」など、アクセスしやすい場所に配置します。
実機をUSBで接続した後、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
※手順の流れの中ですでになっているはずですが、「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」がONになっているか確認しましょう。
1 |
adb reboot bootloader |
実機は再起動して、こんな画面になるはずです。

Windowsのデバイスマネージャで「不明なデバイス」があるはずなので、先程解凍した「fastbootドライバ」をインストールします。
すると、この様に「My HTC」として実機を認識するはずです。

続けて、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
1 |
fastboot flash recovery C:\temp\recovery.img |
すると、TWRPの「Recovery イメージ」が転送されます。
終わったら、以下のコマンドでリブートします。
1 |
fastboot reboot |
カスタムROMを焼く
リブートするとTWRPが起動するので「Install」をタップして画面を進めていき、「ISW12HT_VILLUMINATI-04272014-shooterk.zip」を選択して「Install Image」をタップして画面をどんどん進めていきます。
あとは待つだけです!
ここらの画面を保存してなかったので、こちらのサイトでTWRPの使い方を確認しておきましょう。
https://andmem.blogspot.com/2014/08/twrp-boot.html
GAppsの導入
「Google Play」を利用できるようにする、GAppsを公式サイトから ダウンロードします。
選択肢は以下を選びます。
- ARM
- 4.4
- pico
ダウンロードしたファイルを、実機のSDカードにコピーしておきます。
実機で「GooManager」を起動して「Reboot recovery」を選びます。
TWRPが起動するので、「Install」からダウンロードした「open_gapps-arm-4.4-pico-20190504.zip」を選択してインストールすれば完了です。
これで「Google Play」が使えるようになったので、ログインして、お好きなアプリをインストールしましょう。
あとがき
ここにたどり着くまで、ずいぶんと長い時間を要したと思います…
いつものことですが、わかってしまえば簡単なことでも、手探りの状態だとわからないことも多く、必要以上に時間がかかってしまいますね(笑)
ISW12HTは中古でも安いので、ROM焼きの勉強用にいかがですか?
ISW12HTはあまり実用的ではないですが、Nexus5あたりだとAndroid 6.0.1までアップデートできるので、root化やROM焼きの勉強もできて一石二鳥かと思います(*´∀`)
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